自分は片付けができないと、長年思い込んでいたかもしれない。
「片付け=してもしなくても怒られるもの」だった。いつもそれは母のペースで勝手に行われてきたし、自分でしようとすればやり方が悪いと怒られ、しなければしないで怒られる。だから、めんどくさかった。言い訳がましいと笑われるかもしれないけれど、ダメだダメだと言われ続けると、やる気すら起きなくなる。
今思えばちゃきちゃきした母なりの善意だと思うのだけど、怒られるたびかったるかった。
そんなかったるい存在だった片付けが、急にできるようになった。なんなら、ハマり始めている。Webデザインの勉強をしたおかげで、「片付け=自分が使いやすいようにお部屋をアレンジすること」とイメージが変わったからである。
今、「お片付けクエスト」と勝手に名前をつけて、ゲームを攻略するように進めることにハマっている。誰かに教わったわけじゃない。単に、ポケモンや遊戯王なんかが好きでひらめいた。
私はたぶん完璧主義や0か100思考なところがある。これらは時にやっかいで、一気に全部しなきゃダメだとかいう考えにとらわれてしまう。でも、一気に部屋全体をきれいにだなんて、片付け歴が浅い自分には無茶なハードルだしめんどくさい。ああ、でも中途半端っていうのもイライラする。
そこで思いついたのが「お片付けクエスト」。
お片付けするエリアをざっくりと細かくわけて、この日はこの部分だけを絶対やると決める。そして、「どうやったらお客様(=自分)が満足できる仕上がりになるか」をしっかりイメージして、行動に移す。DIY好きならDIYをしてもいいし、私なんかは市販グッズに助けを求めるタイプ。
エリア決めは、「今日は机」・「明日は台所」のような大きな分け方はハードルが高い。机に4つ引き出しがあるなら「今日は上から1段目」・「日曜は4段目」くらいの細かさで分けるのが私にはやりやすかった。
エリア決めをした後は、「わたし」というお客様をどうやったら満足させられるかを考える。「どんな見た目・どんな使い勝手が良いか」のイメージをふくらませていく。引き出しの1段目は、よく使うものを入れて置くと楽かな。よく使うものって、何?そもそもこれ、いるの?とか考えると、断捨離なんかもできてくる。
そう、気分はゲーム好きのデザイナー。ちょっと、いいきもち。なりきるって、大事なのかもしれない。
ゲーム感覚で片付けをやっていくと、アイテムがほしくなる。丸腰の勇者では倒せないモンスターに出会ってしまう。私の場合、最初はアクセサリーケースがほしくなった。お店5件+オンラインなど探しまくって、最終的に大満足したのは意外にもセリアで見つけたSIKIRIシリーズ。こんな便利なもの100円で売るなんて、天才や!すげー!と感動した。
イメージが変わると、世界の見え方が変わる。時にじわじわ、でもある時はあっと思うほどに変わる。そして、「楽しいと思えるトッピング」を追加すると、もっと世界が色づいていく。
片付けられない自分を責めなくていい。ただ、今自分が「できない」と思っていることのなかには、"実はできないと思い込んでいるだけ"なこともある。そう気づくと、何かが動き始めるかもしれない。
▽ハッピーなお片付けをイメージして作った作品。
