睦月二十一日。方向音痴の私は、薄野の雪道をさまよいながら一軒のお店に辿り着く。潰したくない才能が1人待つこの日は、実に運命の日であったと思う。「役員になれ」と言われ続けた自分が、生まれて初めて誰かに「役員を目指せ」と伝えた日だった。 一体ど…
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