カミングアウトについての思い出をぽつり①「期待を手放すこと」のはじまり。

こんにちは!心理カウンセラーの東(あずま)ゆうです。

毎日暑いですね!6月も中旬が終わるというのに雨が少なくて驚いています。

今日は、カミングアウトについて書いてみます。

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プロフィールにも書いていますが、私はバイセクシュアル(=両性愛者)です。

そんな私にとって、"カミングアウト"というのは、

自分が「自分」として生きることの覚悟を何度も試された、そんな一大イベントだったように思います。

カミングアウトは、本人が所属する環境次第では特段悲しいことは起こりません。

一方、脅すわけではありませんが、場合によっては物凄く辛い思いもします。

(特に親族へのカミングアウトにおいてそう思います)

私においては、辛くても学びが多かった貴重な経験でした。

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私が人生で初めてカミングアウトをしたのは、大学生の時です。

遅いぞ!って言われそうですが、親友かも?って思える友人ができて。

地元という狭いコミュニティーではなく、当時県外に出ていたので解放感もあり。

話してみたいなって思ったのがきっかけです。

あ、初めに結果を言うと、この初カミングアウトは大失敗に終わります(笑)

当時の私は大きな勘違いをしていまして、

「これだけなんでも話せる仲良しなんだから、きっと私のことも分かってくれるはず」

って大きく期待をしていたんですね。

で、結果は大いに引かれてしまい、そこから自分はショックでその子に心を全く開けなくなりました。

あんなに仲良くしてたのに、分かってもらえなかったことがショックで。

これって別にカミングアウト関係なく、日常生活でもありますよね。

「なんで分かってくれないの?!」ってショックを受けること。

私はこの台詞を自分が思ったことも、逆に言われたこともあります。

言う側も言われる側も自由がないから、どっちもしんどいんですよね~。

自分が言ったことに対して、どう反応するかは相手の自由です。

でも、心の距離が近いような大切な相手だと、

「(自分が思うレベルで)かってほしい。」って思っちゃうこともありますよね。

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さてさて、大失敗を経て私が次にカミングアウトを決めたのは、約10年後の30歳頃でした。

バイセクシュアルな自分ごと封印してる時期もあったのですが、

封印してると後悔するなあと思って解禁したんです。

ちょうど機会もあり、初めて親族へのカミングアウトをしました。

いきなり親姉弟なんてハードルが高すぎるから、

親族の中で唯一、この人だったら言ってもいいかもしれないって思う人に。

過去の失敗があったので、

「受け入れるかどうかは相手次第」・「仮に受け入れられなくても大丈夫」

って何度も自問自答してから伝えました。そうしたら温かい返事をいただけて。

その時は確か冬で、新千歳空港で1人大泣きしたことを今でも覚えています。

安心して気が緩んだんですね。

思えば、嫌われる勇気ならぬ覚悟を決めたとはいえ、物凄く怖かったんだと思います。

自分が自分らしくいることを拒絶されるって、

いくら受け入れるかどうかは相手の自由と言ってもしんどいですから。

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人の数だけ、自分らしさの形はあると思います。

そして、自分が生まれてきた環境というのは自分では選べませんから、

偶然、今いる場所がなんかしっくりこんなあって人もいるかもしれません。

でもそれは、「自分が窮屈に感じない場所はどこにもない」ということではないですからね(*^-^*)

今日も素敵な一日を。

東ゆう

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