(旅エッセイ)天命を知り受け入れる旅② 私の交友関係

2023年12月15日、千葉の友人宅で17時すぎからずっと話続けていた。22時すぎになった頃、私に会いたいと友人の友人が参戦。友人が50代なのだからきっとその友人である彼女も同年代だろうか。いや、何歳でも構わない。

年々友人や知人の年齢層が広くなり、20代後半~80代後半になってきた。年齢も性別も学歴も生まれ育った環境だって全然違うが私にしてみればそのようなものは全く人間関係には影響しない。ありのままの自分達同士で会話をするときにスペックは関係ない。ただ人として相手を尊重して対等に話せばいいからである。少なくとも私の周りの友人はそんな人ばかり。だから、皆年齢問わず交友関係を結ぶ。

振り返ると、私の周りには実に不思議な魅力をもった友人や知人達が勢揃いしている。彼らと彼らの人脈を全員集めたらたぶん1つの国が出来てしまいそうだ。そう素直に思うくらいに、「自分がこれ!と思うことに対して」尋常じゃなくパワフルなのだ。

もちろん年齢や性別、国籍なども違う。ちなみにパワフルとひとことで言っても色んな形があるから面白い。友人/知人らのパワフルさの形は全員違う。「ひとつの言葉」に複数の意味合いを持てるかどうかは、どれくらい自分という軸をもって色んな世界に向き合ったかで決まってくるように思う。解釈や創作の自由がいくらでも許される言葉の世界が、私は結構好き。

心理学を学んでいて、最近1つの疑問が出てきた。心理学でいうと、自分が誰かに魅力を感じるのは、相手に自分が本来持っている魅力を感じるからだそうだ。友人/知人達の性格を振り返ると、「自分に素直で超パワフル」だけが共通点で、あとは面白いほど全員似ていないのである。

では共通点だけが私の魅力なのか?なんだか違う気がする・・考え続けていたら、今日毛越寺でひらめいた。出会う人それぞれベースは同じだが、ベースに加えてどこか私に似ていると思わせる個性が1つあり、その個性が尋常じゃないくらい強いのだと気が付いた。

人懐さがずば抜けていて、自然と人を惹きつけてしまう人、興味をもったことを何でも師範クラスに追求していく人、グローバルコミュニケーションとビジネスセンスにかなり長けている人、頭の回転が速すぎて周りがついていけない人、考え方の柔軟性が非常に高く80代でも若々しく感じさせる人・・書き出すときりがない。色んな魅力があっていいと心から思う。

「真の賢さ」とは学歴では測れず、「真の若さ」とは年齢や見た目では測れないと思う。私に言わせれば、真に賢い人は「自分の言葉で自分の想いや考えを素直に表現できる人」であり、真に若い人は「何歳になっても自分の心に素直で考えがみずみずしい人」を指す。だから、お願いだから学歴がないから・若くないからと「自分らしく生きること」を諦めないでほしい。自信がなくなったらいつでもここに帰って来ればいい。人は1人でも自分をずっと信じ続けてくれる人がいたら、案外頑張れる。経験からそう思う。

私の友人らはいつも私の前でびっくりするほど話をし始める。割合でいうと7:3くらいか。まあ皆よく喋るのでおしゃべりなんだと思って1人に聞いたら、普段は話さないという。不思議に思ってずっと見ていると、どうやら私という存在を媒介にして、自分と対話し自分のバランスを整えているように見えた。もしかすると、私には様々な個性を整えるような役目があるのかもしれない。

続く

東(あずま)ゆう

 

▽仙台にて友人と。牛タンって最高に美味しい