(仮)東ゆうの生涯研究テーマ「アイデンティティの形成・成長プロセスと自分らしい生き方について」

こんにちは!心理カウンセラーの東(あずま)ゆうです。

ようやく私の生涯研究テーマの仮タイトルが決まりました。現代社会にたくさん存在する問題解決の一助になるように、アイデンティティの形成・成長プロセスと自分らしい生き方に」について、生涯研究したいと思います。

※先行研究等のチェックはまだですので、あくまで研究計画書(問題意識)作成段階というご理解のもと読んでいただければ幸いです。

研究テーマのイメージモデル図「アイデンティティの形成プロセス」

34年間、自分や国内外の様々な方と向き合う中で感じたアイデンティティの形成プロセスを図にしました。思うに、私達は両親やその家系から遺伝的にもらっている心の性質を持っています。ベースとなる性質に、図の①~③での影響を受けて個性は生まれていると考えます。自分ではコントロールできない環境から影響を受けている部分、自分で選択した環境から影響を受けている部分の両方があるはずです。

①~③の中で、私達はポジティブ・ネガティブ両方の影響を受けています。ポジティブな影響は「自分の可能性」を広げる方向にネガティブな影響は「自分を抑える」方向に働きます。

図の真ん中にある円は、「自分が決めた自分の可能性の上限を示す枠」です。自分が思う自分の枠が小さければ「私なんて大したことがない人間だ」と思いやすく、自分らしさを楽しんでいれば「枠」は自然と広がっていきます。稜線も感じないかもしれない。

この「枠」が今どのような大きさでどんな形をしており、そのルーツはどこからきたのか。自分はこれからどのような「枠」を作りたいのか。自分らしさを探求するというのはそういうことだと考えています。

これまで受けた心の傷が大きければ向き合う恐ろしさを感じるでしょうし、傷口を見ないよう自分を大切に守ってきたのであれば時間もかかるでしょう。

「自分らしさを知る」というのは、それほど奥深いものです。知ってしまうと後戻りができない恐怖もありつつ、受け入れるとそこには深い満足感が待っています。

▽(参考文献、資料、芸術等)

ゴーギャンの絵画『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』

・タオ図(太極図)

・岩井ますみ『赤は本当に目立つのか?』

・志村ふくみ『伝書 しむらのいろ』

アベノミクス 「3本の矢」※毛利元就の三矢の訓の考え方がベースにあり

・無藤隆、森敏昭、遠藤由美、玉瀬耕治『新版 心理学』有斐閣のものです

山崎豊子『二つの祖国』

海外の方との交流を経て気付いた「アイデンティティ」の必要性

私は小さい頃から海外の方と交流する機会がとても多かったです。幼少期から母が連れてきた留学生と交流したり、自身も大学時代はイランの言語(ペルシャ語)を学んでいたり。海外の方と接する時痛感したのは、「あなたってどんな人なの?」と聞かれ説明するのがグローバルコミュニケーションの基礎だということ。肩書とかじゃなく、「私ってこんな人なの!」とシンプルに説明をしないといけない。

これ、答えるのがかなり難しかったんですよ。だって、目の前にいるのは自分と全く価値観を持つ国で育った方。そんな方にシンプルに的確に「自分が何者か」を伝えるのはかなり難易度が高かった。

海外の方との交流を機に" 日本的な価値観 "  にとても関心が高まりました。なので、学生時代は「着付けが学べる着物接客」・「百貨店の和菓子屋」等でアルバイトをしたことも。自然な流れで、自分のルーツをたどっていました。

研究をするうえでの問題意識

これまで、たくさんの「人に言えない相談」や「根本解決に至っていない問題」を目にしてきました。

その背景には全て「日本社会がもともと持っている多様性への寛容さ」と「現代社会のダイバーシティへの逆行(捉え方)」とのギャップという大きな問題がありました。

例えば「パワーハラスメント」・「モラルハラスメント」は何故なくならないのか。これを「個人」の問題と捉えている人が多いのですがそれだけではありません。

パワハラする人・モラハラする人が悪い、これは分かります。誰かを傷つける行為は許されることではありません。でも、個人間の折り合いの問題と捉えるのは非常に浅はかです。

会社でパワハラモラハラをしている人は、「本来どのような性質の人なのでしょうか」「本当は誰のために怒っているのでしょうか」・「なんのために怒ってるのでしょうか」・「本当に怒られるべきは誰なのでしょうか」

この問いを組織単位で考えずして、ハラスメント事案は消えないかと私は思います。

高学歴な方が自殺をすることもまた同じです。無敵の人が生まれてしまうことも同じ。

「現代で問題となっているような方達は、本当は何を訴えているのでしょうか」

東ゆう